自己効力感を高める子どもの褒め方

どのくらい褒めればいいの?叱ればいいの?子育てって選択の連続ですね。あなたは子ども時代親から褒められることが多かったですか?おそらく今子育てをしている人は親から褒められた経験よりも、叱られたり注意された経験の方が多いのではないでしょうか?褒められると脳が活性化して意欲がわくことがわかっていますが、ママ自身に褒められた経験が少ないと

「自分は叱られて育ったけど自分の子どもは褒めて育てなければ。」と焦り

「子どもを叱ってしか育てられない私は、ダメな母親だ。」と自分を責めて

子育てに自信を失ってしまうママもいるかもしれません。この記事では、そんな焦りや不安が和らぐヒントと自己効力感を高める褒め方をご紹介します。

褒められない理由

親に叱られて自信がなくなった・・

もしかするともっと褒めて認めてくれたらもっと自信がもてたのになあと子ども時代を恨めしく思っているママもいるかもしれません。でも親を恨んでも過去を恨んでも何もかわりません。ただ、過去の出来事がどうしておこっていたのか理由がわかると案外すっきりするものです。ではなぜあなたの親はあなたを叱ったのでしょう?

人間の行為にはちゃんとした理由があります。それは個人的なものもあれば社会的なものもあります。もし親によく叱られたなと思うなら、親には叱る理由、もしくはそうせざるを得ない理由があったからです。

その理由の一つとして日本の教育スタイルがあります。これはアメリカが文書で公言していることですが、日本では戦後GHQが教育に効率主義をとりいれたため、「前にならえ!」で個性を排除した教育がベースになりました。戦後復興のためには素直で従順で真面目な人材をつくることが日本の社会にプラスでした。そういう教育を受けた世代は(もちろんご両親の性格や価値観など個人差はあると思いますが)子どもは叱って素直で真面目な子に育てようとするのが普通の感覚だったのです。

しかし高度成長期が終わり、終身雇用も崩壊しはじめ、経済的に成熟し、価値観も多様化した今、必要なのはこれまでと対局の尖った個性をもった人材だと言われています。時代は移ろいゆくもの。私たちは時代の過渡期にいきていて、従順であれと育てられたのに時代は個性的な子を求めているというジレンマの中、叱る?育てる?と子育てに悩んでいるのが実態で、この世代間のギャップが今の子育ての大変さの一つだと感じています。

AI時代にあった子育て

大切な我が子には時代の変化に対応してたくましく幸せに生きていってほしいですね。AIの発達が進み、個性的で尖った子、自分で問題をみつけ解決方法を考えていけるクリエィティブな子が必要だと言われています。そのためにママは何ができるでしょうか?それは、本人の好きを伸ばし、強みを育て、主体性を育むこと。つまり、これからの時代は叱って矯正して型にはめるのではなく、褒めて個性を伸ばす子育てが必要です。(もちろん社会のルールやマナーを伝えるには褒めるだけではだめで叱ることが必要な場合もあります。)

好き・強みとは自然にできる得意なことであり、その子の気質そのものなので長時間没入することができます。そして何かを創るには自らテーマをみつけ、探求する主体性が必要です。

そこで大切なのが自己効力感です。自己効力感が高ければ、失敗を繰り返しながらも経験から学び、前向きにトライし、自分の強みを育てていけるからです。そこで次に自己効力感を育てる褒め方をご紹介します。

賢い子を育てる褒め方

心から褒めると心に響く

子どもは鋭く親の本音を見抜きます。特に人の気持ちがよくわかるHSCのお子さんはその傾向が強く、褒めていても親が心のなかで別の事を思っていると伝わってしまう・・そういうことはHSCなら頻繁に、そうでなくてもよくおこります。(私はHSCとHSCでない子二人を育てていますが、気づくまでの早さが違います。)HSCの子は3歳の時楽器を習い始め、自宅でお稽古中に「上手になったね。」とほめると「本当はそんなこと思っていないのに。」と即、返されました。「早く上達してほしい。」という下心を見抜かれました。子どもだからわからない。そんなことはありません。子どもは親の本心を感じ取ります。一方で、ふと持ち帰った図工の作品がとてもいい感じに仕上がっていて「うわあ面白い!全部自分でやったの?」という言葉に子どもは目をキラキラさせていました。

ママが正直な気持ちで褒めていると子どもの心にストンと届きます。心理学の用語で内的行動と外的行動の一致といいます。心で感じていることと外への表現が同じ状態だと子どもの心に響くのです。

自分の発した言葉によって子どもの目がキラキラと輝いていたら、それは子どもがママの「褒める。」をちゃんと受け取っている証拠。ママの言葉が子どもの心に響くと、子どもは認められたことに自信をもち、やる気のある自己効力感の高い子になっていきます。

肯定的な言葉をかける

本心から褒められると一番いいのですがそうはいっても難しい時もあります。そんな時は無理に褒めなくてもいいので、肯定的なメッセージを伝えていきましょう。

なぜなら人は人からかけられた言葉で自分のイメージを形成していくからです。特に子ども時代に親から言われた言葉は大きな影響を与えます。あなたは親にどんな子だと言われることが多かったですか?きっとそれが自分のイメージ、性格だと思うようになったでしょう。

親は無理に褒めなくても、子どもに肯定的な言葉をかけるだけで十分子どもにプラスになります。自分に肯定的なイメージをもたれることで、自分を肯定的にとらえることができ前向きな子になります。

褒めるというと立派にできたことを評価するイメージがあるかもしれません。でも「〇〇やっている時滅茶苦茶没頭してるね。すごい集中力。」「やたらと〇〇にこだわるね。深めるのが好きなんだ。」という風に、お子さんを観察して気がついた姿勢や態度を肯定的に表現してみてください。

褒める子育ての危険性

人間には承認欲求があります。人から「よく思われたい。」「認められたい。」「感謝されたい。」という思いです。お子さんが「お母さん、いつもおいしいご飯をありがとう。」言われたら嬉しいし、また頑張って作ろうと思いますよね?それと同じように子どもも「お母さんから褒められたい。」「友達からすごいと言われたい。」「先生に認めてもらいたい。」と思っています。そして褒められ認められることで勇気づけられまた頑張ろうと思えるのです。

けれども、褒めるポイントが結果を要求するものであった場合注意が必要です。よい成績や結果を褒め続けると子どもはよい結果を出さなければ認めてもらえないと感じるようになる危険があります。

親がテストでいい成績をとれた時だけ褒め、悪ければけなし、子どもの他の良い所に目を向けない場合、自分の価値はよい成績をとることだけだと思ってしまうのです。学年があがりテストでよい成績をとることが難しくなってくると精神的に追い込まれる可能性があります。本人は良い成績をとるという「ものさし」しかもっていないので、よい成績をとれない自分に落胆し親に認められないことで自信を失いやる気を失ってしまいます。結果を要求して褒めると自己効力感が下がってしまうのです。

褒める事=親からの評価になってしまっている場合、子どもにとって家庭は会社で親は上司でいつも親の目を伺うという風になり、よい結果を出せないと緊張を感じるようになり、家庭が安全の場でなくなってしまいます。それでは子どもができない自分をさらけ出すことができず、家で安らげず、長期的になると大きなストレスがかかってしまいます。そして、親が評価し、親の価値観を押し付けていると子どもが自分なりの価値観を育てていくことも難しくなります。

子どもを褒める時は「たとえその力が発揮できなくなったとしても子どもは大切な存在だ。」と思う気持ちを忘れないでくださいね。

やる気のある子に育てる褒め方

では一体何を褒めればいいのでしょう?結果が出ないからといって自分を責める子にはなってほしくないけれど、子どもには頑張って力強く幸せにいきてほしいと思いますよね?

それは結果ではなくプロセスをほめることです。結果とは自分でコントロールしきれないもの。どんなに勉強ができてもスポーツができても、上を目指せば上には上がいます。大人になればなるほど、人から評価されたり、抜きんでた成績を収めるのは難しくなります。結果に固執してしまうと、結果が出せない自分に自信を無くし、人の評価や人の目に振り回されてしまうことになります。

結果にかかわらず、コツコツ努力したこと、自分で決めてチャレンジできたことなど、ゴールに向かっていく姿勢や過程をに着目して褒めれば、子どもはそういう自分を大切にできるようになっていきます。

プロセスを認められた子は、よい結果がでなくても、次のチャンスで工夫し、挑戦していこうとする姿勢を育てていけるのです。はプロセスを褒められて育つと、思うようにいかなくても前を向いて工夫し、努力しようと思えるのです。

好きに着目

そうはいっても「うちの子努力もしないし、チャレンジもしない・・。」と感じるなら、それは本人が心からしたいことに出会えていない、もしくはあってもそれにとりくめていない可能性大です。なぜなら好きな事にはだれしも夢中になります。小さい時には大人がいくらとめてもやりたがったことがあったはずです。そういうところに好きや得意が潜んでいます。夢中になっている姿に着目して、それが親からみてつまらない事に思えたとしても、それを認めることで子どものやる気が高まり自己肯定感が高まります。ゲームだって、石ころ集めだって、そこから学べることはたくさんあります。

また、せっかく何かをはじめても大人がすぐに「下手だ。」「向いていない。」と言うと、子どもの自己効力感が下がり意欲がなくなっていきます。反対にそういわれて火がついて頑張れるならそれは自己効力感が高い子です。そのチャレンジを認めてあげましょう。いずれの場合でも、たとえ下手、向いていないと大人が思っても、子どもが好きで夢中になることは価値のある体験です。大人がみて効率が悪いように見えても、没頭してつきつめていくプロセスで自己効力感が高まるからですだから向いてるかどうかも大事ですが、子どもの「好き」を満たしてあげることを忘れないでください。

やる気のある自己効力感の高い子に育てたければ、まずは好きを満たすことから。好きなことをするなかで物事に打ち込む楽しさ、達成感、自分を乗り越える経験、色々なものを学びます。そこが十分に育てば、それ以外のことにもトライしていきたいと思えるようになっていきますよ。

勉強もまず好きな科目を楽しんで学び、自信をつけることからはじめていきましょう。乗り越えたという経験が自己効力感を高めるので、まずはハードルの低くて、夢中になれる好きな科目からはじめ、それができてからそうでない科目にもパワーを注いでいくのがポイントですよ。「できないところをダメダメというより、できているところをしっかりと認める。」よく言われることですが自己効力感を高めるうえでも避けては通れないポイントです。

ママは自分を褒めよう

投影といって、人を見る時は相手を写し鏡のようにして自分の姿をみているという心理学用語があります。有名な心理学者フロイトの概念です。ですから、自分で自分を褒めている人は人と一緒にいるとその人のいいところが目に入ってきて褒めることが多くなります。子どものできないところに意識がいき、できているところを認められないのなら・・・ママが自分自身に厳しくて「あそこがダメ。」「これができてない。」と自分を叱ってばかりになっていないか振り返ってみてくださいね。

またママが幼少期から叱られることが多く「人は叱られても我慢して頑張らないと生きていけないんだ。」と潜在的に感じていると「褒めると生きていけない。」と恐怖を感じるので、褒めることに潜在意識が抵抗します。クライアントさんの話を伺っても、お子さんを褒めるのが上手な方は、褒められた経験が豊富な方が多いように思います。反対についつい叱ってしまうという方は自分自身にも厳しいケースが多く見受けられます。子どもに叱ってばかりというママはおそらく自分に厳しくすることで頑張って生きてこられたのだと思います。けれども時代が求める子は褒めなければ育ちません。

ママもお子さんもたとえ結果がでなくても、頑張った自分、頑張れなくても変わろうとしている自分を認め褒めていきましょう。その気持ちを持ち続けることで、自己効力感が高まります。自己効力感が高まると継続して工夫や努力ができ、夢や目標に近づくことができ、それはこれからの時代を生き抜く大切な宝になります。

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